公益財団法人 白山麓僻村塾

活動の記録

平成12年度[第9期]
平成12年8月5日/白峰 遊月山荘

俳句の楽しさ

鷹羽狩行
鷹羽狩行/1930年、山形県に生まれる。俳人。「狩」主宰。(社)俳人協会会長。山口誓子、秋元不死男に師事し、65年句集『誕生』で俳人協会賞受賞。74年『平遠』で芸術選奨文部大臣新人賞。99年文化関係者文部大臣表彰、2002年毎日芸術賞受賞。
 隠れたベストセラー“歳時記”は、日本人の豊かな季節感を伝える言葉の集大成である。季語には三つの大きな流れがある。時代を反映し「新しく生まれるもの」、一方、時代の中で「すたれてゆくもの」そして「存続しながら意味内容が変化するもの」である。また「名句の出現」が季語を誕生させることがある。中村草田男の「万緑」が有名な例だ。 俳句の古典性や社会の文明化を指摘し「季語は増やさない」「季語は無意味」とする立場の人もいる。しかし俳句は「現代性を持ち」「季語によって感銘を与える」ものだ。 歳時記は時代と共に更新する「俳句の憲法」なのだ。