公益財団法人 白山麓僻村塾

活動の記録

平成18年度[第15期]
平成18年7月1日/白峰 望岳苑

句作の現場

鷹羽狩行
鷹羽狩行/1930年、山形県に生まれる。俳人。「狩」主宰。(社)俳人協会会長。山口誓子、秋元不死男に師事し、65年句集『誕生』で俳人協会賞受賞。74年『平遠』で芸術選奨文部大臣新人賞。99年文化関係者文部大臣表彰、2002年毎日芸術賞受賞。
 これまで詠んできた俳句の中から、制作地のあきらかなものを集めて句集を編んだ。季語別句集をタテ糸にするなら、地名別句集はヨコ糸。芭蕉の時代から、地名は季語に次ぐ重要なものとして捉えられてきた。 地名の俳句は、地名そのものを一句の中に織り込むもの、前書とするものがあるが、いずれにしてもその土地を実際に見て、そこで掴んだものを詠む実地踏査が必要になる。芭蕉の「奥の細道」が良い例だ。だから地名を詠む場合、それは旅と関係する。句集の読者から、よくこれだけ歩いたものだと言われたが、60年間で実に様々なところに行った。 句集には僻村塾で詠んだ句が多数収められている。その数には編纂した自分自身が驚いた。やはり豊かな自然が僻村塾の周囲には残っているからだろう。